MCP(Model Context Protocol)は、Anthropic社が2024年11月に発表し、オープンソース化したプロトコルです。大規模言語モデル(LLM)が外部のツールやデータソースと直接やり取りできるよう設計されています。MCPを使えば、ユーザーがLLMの出力をコピー&ペーストして手動で実行する必要はなく、LLMからツールへ直接指示を送り、そのままアクションを実行させることが可能になります。
OceanBase MCP Serverは、MCPプロトコルを介して大規模言語モデルとOceanBaseデータベースを連携させ、SQL文の実行を可能にするサーバーです。GitHubでオープンソースとして公開されており、対応するクライアントを利用すれば、プロジェクトのプロトタイプを素早く構築できます。
Continueは、MCP Serverと連携可能なIDEプラグインで、Visual Studio CodeとIntelliJ IDEAをサポートしています。
この記事では、ContinueとOceanBase MCP Serverを連携させて、バックエンドアプリケーションを迅速に構築する方法を紹介します。
前提条件
OceanBaseデータベースのデプロイが完了し、MySQLモードのユーザーテナントが作成されていること。テナント作成の詳細については、テナントの作成を参照してください。
Python 3.11以降のバージョンと対応するpipをインストールします。お使いのマシンにインストールされているPythonのバージョンが古い場合は、Minicondaを使用してPython 3.11以降の新しい環境を作成することができます。詳細はMinicondaインストールガイドを参照してください。
お使いのオペレーティングシステムに応じて、Gitをインストールします。
Pythonパッケージマネージャーのuvをインストールします。インストール完了後、
uv --versionコマンドでインストールが成功したかを確認できます。pip install uv uv --versionVisual Studio CodeまたはIntelliJ IDEAに
Continueプラグインをインストールします。インストール完了後、
Add Modelsをクリックして、Continueに大規模言語モデルのAPIを設定します。API設定の例は以下の通りです。設定ファイルの例は以下の通りです。
name: Local Assistant version: 1.0.0 schema: v1 models: # モデル名 - name: DeepSeek-R1-671B # モデルの提供元 provider: deepseek # モデルのタイプ model: DeepSeek-R1-671B # モデルにアクセスするためのURLアドレス apiBase: ********* # モデルにアクセスするためのAPIキー apiKey: ******** # コンテキストプロバイダー context: - provider: code - provider: docs - provider: diff - provider: terminal - provider: problems - provider: folder - provider: codebase
ステップ1:データベース接続情報を取得する
OceanBaseデータベースのデプロイ担当者または管理者に連絡し、対応するデータベース接続文字列を取得します。例:
obclient -h$host -P$port -u$user_name -p$password -D$database_name
パラメータの説明:
$host:OceanBaseデータベースへの接続IPアドレスです。OceanBaseデータベースプロキシ(OceanBase Database Proxy、ODP)経由で接続する場合はODPのアドレスを、直接接続する場合はOBServerノードのIPアドレスを使用します。$port:OceanBaseデータベースの接続ポートです。ODP経由の接続ではデフォルトで2883が使用されますが、ODPのデプロイ時にカスタマイズ可能です。直接接続の場合はデフォルトで2881が使用され、OceanBaseデータベースのデプロイ時にカスタマイズできます。$database_name:アクセスするデータベースの名前です。注意
テナントに接続するユーザーは、データベースに対する
CREATE、INSERT、DROP、およびSELECT権限が付与されていなければなりません。ユーザー権限の詳細については、MySQLモードの権限分類を参照してください。$user_name:テナントへの接続アカウントです。ODP経由で接続する場合の一般的な形式はユーザー名@テナント名#クラスタ名またはクラスタ名:テナント名:ユーザー名。直接接続の場合はユーザー名@テナント名となります。$password:アカウントのパスワードです。
接続文字列の詳細については、OBClientを使用してOceanBaseテナントに接続するを参照してください。
ステップ2:OceanBase MCP Serverを設定する
OceanBase MCP Serverリポジトリのクローン
下記のコマンドを実行して、ソースコードをローカルにダウンロードします。
git clone https://github.com/oceanbase/mcp-oceanbase.git
ソースコードのディレクトリに移動します。
cd mcp-oceanbase
依存関係のインストール
mcp-oceanbaseディレクトリで下記のコマンドを実行して仮想環境を作成し、依存関係をインストールします。
uv venv
source .venv/bin/activate
uv pip install .
MCP Serversの追加と設定
ダイアログボックス上部のメニューバー右端のボタンをクリックし、MCPパネルを開きます。
MCP Serversを追加をクリックします。注意
MCPはContinueのエージェントモードでのみ使用できます。
設定ファイルに情報を入力し、確認をクリックします。
/path/to/your/mcp-oceanbase/src/oceanbase_mcp_serverをoceanbase_mcp_serverフォルダの絶対パスに、OB_HOST、OB_PORT、OB_USER、OB_PASSWORD、OB_DATABASEをご自身のデータベースの対応する情報に置き換える必要があります。name: OceanBase version: 0.0.1 schema: v1 mcpServers: - name: OceanBase command: uv args: - --directory - /path/to/your/mcp-oceanbase/src/oceanbase_mcp_server - run - oceanbase_mcp_server env: OB_HOST: "****" OB_PORT: "***" OB_USER: "***" OB_PASSWORD: "***" OB_DATABASE: "***"設定が成功すると、以下のように表示されます。